タイ古式マッサージの効果

タイ古式マッサージと足

足のマッサージと肩のマッサージを同じ時間で行い、どれだけ肉体に変化が生じたのかを医療機器で計測して比較するという実験がありました。

 

被験者は前の晩に徹夜をして疲れており、血行も悪くなっているために血圧が通常よりも高く、皮膚の表面温度が下がっている状態でした。まずタイ式マッサージの手法により、足のマッサージを30分間行うと、足だけではなく上半身全体の温度の上昇が見られました。

 

また施術後には血圧が正常値にまで下がっていました。次に肩のマッサージを行いましたが、肩の温度がわずかに上昇しただけで大きな変化はみられませんでした。

 

この実験から、足のマッサージはその部分の筋肉をもみほぐすだけでなく、全身に良い効果をもたらすことが科学的に立証されたわけです。また、人間には自律神経という神経が全身に網の目のように張り巡らされているのですが、この自律神経というのは内臓や血液、ホルモン、免疫をつかさどる神経です。

 

この実験で、足のマッサージによって自律神経が正常化されたと解釈できます。そして足の大きな筋肉には、自律神経が脳にある自律神経の中枢に働きかけるための特殊なスイッチがいくつも存在します。

 

特に足には腕の3倍ものスイッチが何種類も存在しているのです。これがタイ古式マッサージが足にこだわる理由です。ただし注意点として、このスイッチを入れるためには、あくまでも「適度な刺激」がポイントです。